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名松線の旅(伊勢奥津駅)


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名松線終着駅、伊勢奥津駅に入線する列車(写真上)。ここは多気郡美杉町で南北朝の動乱時代に伊勢国司となった北畠顕能が足利軍に追われて退去した場所である。ややマニアックな鉄道+歴史好きが尋ねる場所でもある。駅前からの伊勢本街道沿いに旧旅籠、のれん街、職人街、札場跡(通行手形を渡した)、常夜灯などがあり、かつての繁栄を偲ぶことができる(写真下)。


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この先、隣駅の比津駅までに、北畠神社、北畠氏館跡庭園、そして北畠顕能が築いた霧山城がある。北畠顕能はこの城で足利氏に対抗し、吉野に移ってからは南朝天皇の側近として活躍した。以降、約200年間、北畠一族は伊勢国司として織田信長に滅ぼされるまで続いた。

 
 
 

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